1．見た目の良さ

人工木は樹脂と木粉を混ぜ合わせて作ったものなので、多少木の質感がありますが、風合いやぬくもりにはやや欠けます。

一方、天然木は美しい木目、なめらかな質感、ぬくもりのある風合いを楽しむことができます。

また、天然木は経年劣化が進むと色合いや風味が変化し、異なる味わいを堪能できます。

2．耐久性の高さ

人工木の耐久性は木材の配合率によって差があるものの、一般的な耐用年数は10～15年といわれています。

天然木も樹種によって異なりますが、ウリンやイペといったハードウッドは耐久性が高く、長いものでは50年近く維持できるものもあります。

3．塗装を施せる

人工木は水洗いや高圧洗浄に適している一方、塗料との相性が悪く、塗装しても仕上がりにムラができるおそれがあります。

保護材や再塗装をすると、逆に劣化が進む原因になることもあるため、基本的に塗装はNGです。

ウッドデッキ材に使われるハードウッドの天然木も、基本的に塗装は不要ですが、木の呼吸を妨げないオイルステイン系の塗料なら色あせ防止やカラーチェンジに活用できます。

以上、天然木をおすすめする理由を紹介しましたが、同じ天然木でも樹種によって特徴は異なります。

例えば、エコアコールウッドとウリンはどちらも人気のウッドデッキ材ですが、エコアコールウッドは割れや反りが起こりにくく、加工しやすいという利点があります。

また、エコアコールウッドはアクが出にくく、洗浄の手間を省けるのも嬉しいポイントです。

一方のウリンは耐用年数が長く、環境によっては50年近く持つ場合もあります。

また、エコアコールウッドは4～5年に1回程度のペースでお手入れが必要ですが、ウリンはほぼノーメンテナンスで品質を維持できます。

どちらを選ぶかはニーズや好みによりますが、安定性や加工性を重視するならエコアコールウッドがおすすめです。

1．硬さ

ハードウッドとソフトウッドの一番の違いは木材の硬さです。

ハードウッドはその名のとおり、非常に硬く、高い耐久性と強度を誇っています。

耐用年数は樹種によって異なりますが、20年以上持つものが多く、中には30年以上長持ちするものも存在します。

その分、切断などの加工にはパワフルな電動工具が必要になります。

一方のソフトウッドは全体的に柔らかく、細かなパーツならノコギリなどでも加工することが可能です。しかし耐衝撃性は低く、ちょっとした衝撃で傷がついたり、破損したりすることがあります。

2．価格

ハードウッドは森林保護や環境保護の観点から伐採が厳しく統制されており、ものによっては供給量が安定しません。

その分、価格が高騰しやすく、特にイペやウリンといった高級木材を使ったウッドデッキはコストがかさむ傾向にあります。

一方、スギやヒノキに代表されるソフトウッドは比較的成長が早い分、ハードウッドに比べて供給量が安定しています。

同じ規模なら、ハードウッドを使ったウッドデッキよりコストを抑えることが可能です。

3．防腐性

ウッドデッキ材は屋外で使用するため、腐朽菌やシロアリの被害を受ける可能性があります。

ハードウッドは特に防腐対策を行わなくても、腐朽菌やシロアリに強く、腐食や虫害の被害を最小限に抑えることができます。

特にエコアコールウッドは腐食や虫害に強く、長期間にわたって健全な状態を維持することが可能です。

一方、ソフトウッドは衝撃や水に弱い分、割れた部分から菌や虫が入り込んだり、湿気で腐食が進んだりするリスクが高くなります。

そのため、定期的に防腐目的の塗装や防虫対策を行う必要があります。