イペはハードウッドの王様と言われるぐらい　ハードウッドの中で突出して木肌の美しさと重厚感のある木材です。
その圧倒的な質感は世界のセレブをも魅了しており、世界のホテルや名だたる施設のウッドデッキなどに多く使用されております。
日本では、横浜の大さん橋や海ほたる、新宿高島屋や六本木ヒルズ、ヨットハーバー、公共事業や大型施設でも抜群の施工実績を誇ります。

ハードウッドの中でも、イペは非常に硬く耐久性が高い木材の一種です。

正式には「イペ（Ipe）」と呼ばれ、
ラテンアメリカ原産（南米産）のノウゼンカズラ科の広葉樹であります。

別名パオロぺとも呼ばれます。
色は薄褐色から暗色の帯の物まで幅広く、芯材はオリーブのような緑色をしており辺材は黄色なものが多いです。

一番の特徴としてラパコールという成分が含まれておりこの成分は防腐・防虫に大きな効果を果たしております。
ハードウッドの中では群を抜いて割れ反り　曲がりなどの欠点が少ないです。

また、灰汁も少な目で非常に素直な木材になります。
世界的な使用場所としては屋外での建築や製品に使用され、特にデッキや庭の家具などに適しています。

＊ハードウッドの販売会社・施工会社さんの方なら　どの木材でウッドデッキ作りたい？と聞かれたら
　迷わず　イペ　と答えるのではないでしょうか

イペは以下の特性を持っています

硬度：イペは非常に硬い木材で、他の多くの木材よりも耐久性があります。

　　　これは、耐久性の高いデッキや庭の家具を作るのに理想的な選択肢とされています。
耐久性：自然に耐候性があり、腐朽しにくい特性を持っています。

　　　　これにより、屋外での使用に適しています。
密度：非常に密度が高く、非常に重い木材です。

　　　そのため、取り扱いや加工が他の柔らかい木材よりも難しい場合があります。
色合い：色は深褐色からオリーブ色まで変化し、美しいナチュラルな外観を持っています。
メンテナンス：イペは定期的なメンテナンスを必要としませんが、デッキ上の簡単な掃除やオイルの塗布によって美しい外観を維持できます。
価格：イペは他の一般的な木材よりも高価な場合がありますが、その耐久性と長寿命から、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いと考えられることがあります。

イペは外部の環境に強く、美しい外観を保ちながら耐久性が高いため、デッキや庭の家具などの屋外用途に広く利用されています。

セランガンバツ（別名バンキライ）は、東南アジアのインドネシア、マレーシアに生育するフタバガキ科の広葉樹です。
耐久性と強度に優れ、外部使用のウッドデッキに適した木材です。
セランガンバツは、資源が豊富で、品質、流通量ともに安定しているため、

大型物件や長期間にわたりご使用になられる施設においても、将来的なメンテナンスの際も安心です。
色合いは黄褐色で、イペ（こげ茶）ウリン（赤茶）に足してセランガンバツ（黄茶）といったイメージです。
小割れや反り　灰汁は多く発生すると考えてもらった方が良いです。

 木肌はご使用とともに多少のざらつき感がおこりますので、素足でのご使用はお避けください。
（すべてのデッキ材において履物のご使用をおすすめしております。）

また、セランガンバツの特徴として、ごく小さなピンホール（虫穴）が多くの割合で入ります。
これは立木時に入る小さな虫が原因で、製材加工後に内部に残ったり、虫害における心配は一切なく、強度や耐久性に与える影響もありません。
セランガンバツは比重が大きく、堅く目が詰まっています 強度に優れ、屋外でのご使用にも十分耐えうる耐久性を持っています。
ハードウッドの中では比較的安価で、耐久年数も長いことから、靴の文化の国では非常に人気の木材（ヨーロッパ諸国やオーストラリア）です。
日本では、公共事業でも多数の使用実績 があり 安心してご使用いただける材なのです。
昨今のグランピングやキャンプ場などの部分ではかなりの割り合いで使用されております。

価格は、セランガンバツはウリンやイタウバに比べて 20％ ほど安い価格です。
耐久年数は15％～25％ほど短いですが、初期投資のコストパフォーマンスとしては非常に良い木材です。
セランガンバツは、安定した供給が可能で材料の不足になる心配が低い木材と言えます。
インドネシアでは、年間計画の中でセランガンバツを伐採しているので、厳しく統制され地球環境と自然環境の保全が重点的に守られています。
サステナブル・ディベロップメント(持続可能な経済開発)が実践されているので、セランガンバツは地球に優しい木材資源なのです。
施工業者様、工務店様など、業者様からの支持率が高いのもセランガンバツの特徴です。

ソフトウッド（Softwood）は、針葉樹の木材の総称です。

針葉樹で最も馴染みのある木材は、「杉」・「桧」ではないでしょうか。　

特に成長が早く真っすぐ育つので養殖（植林）が容易で盛んな樹種です。

葉が針状の特徴的な樹木が該当します。

ソフトウッドはハードウッド（広葉樹）と対比され、木材の種類を指す場合が多く、一般的にソフトウッドと呼ぶことは殆どありません。

また、灰汁=ハードウッドと思われがちですが、ソフトウッドでもレッドウッドやレッドシダー（米杉）などは灰汁がでます。

割れ方にも特徴があります。　

生物としての違いがある為繊維の構造により、ハードウッドは比較的割れやすくまた割れ方が細かいのに対して　

ソフトウッドは繊維がまっすぐで長い為、縦に深く割れるが割れる箇所が限定されることが多いです。

エコアコールウッドは、木材を細胞壁レベルで樹脂化し、

木材自体の性質をシロアリや腐朽菌が攻撃しにくいものに変化させる事によって木材を守ります。

従来の水溶性保存処理材のように、木材に浸透させた毒性のある薬剤が少しずつ溶脱して効果を発揮するものとは全く異なります。

エコアコールウッドは、水溶性低分子フェノール樹脂の薬剤を熱硬化させることで、樹脂化しております。

一度樹脂化すると薬剤は液体に戻らないので、製品は薬剤の溶脱が起こらないのです。

木材の劣化は「割れ」から生じる可能性が最も高いと言われています。

その為、割れが発生しなければ木材の劣化は殆ど起きないとまで言われております。

エコアコールウッドは樹脂の注入により自由水の動きを制限することで非常に割れにくい特徴をもっております。

割れの発生をできる限り減らすとともに、長年に渡って割れの少ない「天然木」の美しい外観を保ち続けます。

また、樹脂の注入後は形状が変わりにくい抜群の寸法安定性を持っています。

寸法の安定性は、使い勝手の良さにも繋がり、住宅用資材としても最適です。

過去には、その寸法安定性から愛知万博のガスパビリオンにて、エコアコールウッドが採用されました。

九州木材工業、名鉄環境造園、エイチユー丸八にてアイクル材としての登録もしており、

それは同商品の寸法安定性と 紫外線劣化の少なさを評価されたことが大きな要因です。

材木自体、二酸化炭素の固定を行っている材料です。

光合成をし二酸化炭素を自身に固定しながら成長をしつつ酸素を生み出しております。

実は樹種により炭素の固定量が全く異なります。

基本的にはハードウッドよりソフトウッドの方が炭素固定量が多いとされており、

同じ２０年の木とした場合スギはブナの４倍近い量の炭素を木材のなかに固定しております。

エコアコールウッドは世界有数の炭素固定量の多い杉材を高耐久にすることで、

炭素を長く木材の中に固定したまま残しておくことができます。

これにより、人為起源の温室効果ガスによる温暖化現象の抑制、二酸化炭素の減少に貢献しております。

また、持続可能な資源が今よりさらに持続可能にするためにも大切な活動になります。

簡単に説明しますと、

木の国日本では、戦後の復興需要による木材不足を補う為、高度成長期に植林に力を入れておりました。

ところが、外国産の輸入木材の台頭、日本の林業の衰退などにより、

植林木が使用されることが少なくなり、多くの人工林が放置林になっております。

現在、国産材の利用は環境面・経済面等においてメリットが多く、見直されてきております。

国を挙げて天然木の使用を促し、杉を含む国産材の利用や活用の場を作っているところです。

放置された人工林と植林木が、正常なサイクルに戻るにはまだまだ時間がかかり、

そのスパンは以前より長いものになろうとしております。

国産材が見直されている昨今、エコアコールウッドのような外部にも使用でき、無毒性でありながら高耐久な木材は、

人工林の伐採から生産までの３０年～４０年の正常なサイクルに戻しながら、炭素も固定することができる。

まさしく、持続可能な世界、SDGsの理念に基づくものではないでしょうか。

朽ちるものは悪いものという論調は世界的に見ても日本だけと言っても言い過ぎではありません。

今よりも進むはずのグローバルな社会、インバウンド、外資系の価値観が流入などによる多様性社会は、

偏った価値観からの脱却と、木の国日本のイメージを損なわないデザインの重要性が求めらていくのではないでしょうか。

主な防腐処理方法には以下のようなものがあります。

（真空）加圧処理　

特殊な窯を使用し真空状態や減圧状態にし、各メーカーが開発した処理液を圧力をかけて浸透させる方法です。

これにより、木材の内部に保存処理剤を浸透させることができます。　　

毒性の強いものを注入する方法や毒性のないものを注入する方法等、色々な種類があります。
一番普及しているのは　重金属系の銅を主成分にしている緑色になっている木材です。　

後は注入量により耐久性が変わることが多いです。

高温熱処理　

蒸気や特殊な気体を用いて２００度近い高温にして、木材を乾燥させることにより、

割れや反りを抑制しつつまた養分を燃焼させることで微生物を着きにくくさせています。

「熱」と「水」だけを使用し212℃の高熱木材乾燥技術を施した木材です。
薬剤や塗料を一切使用していないケミカルフリーな木材です。

高熱処理により、寸法安定性、抗菌性に優れた木材を実現しております。
高熱処理を経たサザンイエローパインはとても綺麗なブラウン色になっております。

完全乾燥技術により中までブラウン色になっておりますので切断したり加工しても同じような色になります。

高熱処理により高耐久な木材となっておりますので一般的にはウッドデッキや
ウッドフェンスなどエクステリア用木材としても使用されます。

スギなどにも施すことで様々部分で活躍しております。

一部問題があるとしますとシロアリに対する抵抗力はほとんど無いため

シロアリ・防蟻性をうたっている場合は一度ご確認いただくことをお勧めいたします。

木材特有の粘り（ヤング係数）が損なわれる為　高所でのデッキ使用は少し控えた方が安全かもしれません。

外壁や室内への使用は抜群の寸法安定性を誇ります。

水を吸うもののすぐに吐き出す為大きく寸法安定を損なうことはありませんが
水を吸った時ふくらみやすい点を考慮した施工方法をとることでより長い期間使用が可能です。

類似品の注意

たまに　工程を省き　窯の温度は上げるが木材の温度を上げ切らないで製造する

業者様がおり、半乾き状態になってしまう材料があったりします。

その場合　木材の腐れの進行は逆に早くなってしまう為注意が必要です。

温度で色分け等されている場合は　窯の温度をどこまで上げて製造するのか確認が必要です。

製品の特長がしっかりと出る温度まで素材の温度を上げる事が、商品としての性能を左右しますので

ライト版、少し安く作れるなどの言葉に惑わされないようご注意下さい。

もしかしたら、似て異なるものの場合もございます。

一般的に経年変化とは、年月の経過とともに、物質が変化することを指します。

ここでは、屋外での木材に関しての経年変化を説明いたします。

天然木は、天然木内の成分が、紫外線を含む光によって分解され、雨によって流れることで

徐々に色素が薄くなりシルバーグレーに変色していきます。

ウッドデッキや天然木フェンスは、太陽光、風雨の影響をとても受けやすい為、

経年変化の速度は、屋内に比べてかなり早く変化をします。